腰部から下肢にかけての痛みで歩行困難な症例
2024.11.12
施術事例
今回は左腰部~下肢(主に臀部)に歩行時痛を認めるご利用者様への施術前後の様子となります。
ご本人様からは『坐骨神経痛ではないか?』
と、おっしゃられていましたが、
腰部神経系や仙腸関節、股関節への整形外科的テストにおいて陽性反応はでず、
腰椎椎間関節(L4/5,L5/S1の硬さ)、胸郭回旋制限、股関節内旋制限を認めており、中殿筋と梨状筋周囲に筋スパズム・圧痛を認めていました。
腰椎からの神経的な問題よりは、体幹と股関節の回旋制限による筋スパズムや関節の硬さが神経の絞扼を引き起こし、臀部への放散痛を認めていると考えられました。
そのため、腰部と臀部、そして胸郭周辺の筋膜が硬いポイントを施術させていただきました。
施術前は歩行時に左下肢の踏ん張りづらさや跛行を認めていました。
施術後は腰部や臀部のハリ感が軽減し、楽に大きく歩くことができていました。
まだ今回は胸郭や股関節の施術が中心であったため、腰部への施術が必要ではありますが、一時的にも歩行時痛の軽減を図ることができました。
1回の施術で症状を軽減することができましたが、症状は繰り返しやすいこともありますので定期的なメンテナンスは必要です。
腰部や臀部の痛みは原因が多岐にわたりますので、筋肉を緩めるだけでもダメですし、運動だけでもストレッチだけでも症状の根治を目指すことはできないと考えています。
症状の状態を見ながら、適切な施術と運動・ストレッチ指導を定期的に実施していければと考えています。