手のシビレに対する施術例
手のシビレは筋膜から改善する!!
今回は、手のシビレに悩んでいた60代男性の症例についてご紹介します。
【症状の経過】
約1年ほど前より、右手が時々シビレるようになっていました。
特に大きな要因はなく、近隣の整形外科ではレントゲン診断よりストレートネックと言われたとのことでした。
症状が誘発する動作は、ご本人様は自覚がありませんでしたが、寝ている状態で、頸部をベッドに近づけることや、顎を引くようにすると手のシビレが出現することが分かりました。
【評価】
姿勢は、頭部が前方に突出し、円背姿勢となり、特に座位にて姿勢が崩れやすい状態となっていました。
レントゲンや姿勢を考慮すると、頚椎由来のシビレの影響が強いと考えられるかと思います。
実際に、整形外科テストなどの評価においても頚椎が要因となってシビレが出現している可能性が高い状況でした。
ただ、その姿勢に至るまでの影響として、筋膜が要因となることもあるため、まずは触診より腰部から頸部までの筋膜への触診を実施。
触診の中では、胸部周囲にかなり筋膜の硬さを認め、胸部回旋動作もかなり制限をみとめました。
【施術】
① 胸部・肩甲骨周囲の筋膜に対するアプローチ → 手のシビレが少し軽減、胸部回旋可動域が改善
② 頸部周囲への筋膜に対するアプローチ → 手のシビレが半減
③ 頚椎・胸椎に対する関節へのアプローチ → 頸部の後方への可動性が改善
④ 胸椎に対するセルフストレッチの指導
まずは、筋膜へのアプローチへの施術を実施し、関節が動きやすい状況に整えたあとに関節へのアプローチを実施しました。
また、症状緩和した状況が継続するように胸椎へのセルフストレッチ指導を実施しました。
6回目の施術後の写真(2週間に1度のペースで通院中)
症状の認める頻度の緩和とゴルフが楽に飛ばせるようになったとのことでした。
【まとめ】
今回は、頚椎性のシビレであるため、筋膜だけでなく関節へのアプローチも実施していきました。
当院では筋膜マニピュレーションを用いた筋膜へのアプローチを中心に実施をしますが、症状の原因が筋膜だけの問題でないはないことも多いため、その人の症状に合わせて、関節・神経・筋肉・リンパ・運動・ストレッチなどを組み合わせて施術をしております。
手のシビレに限らず、「シビレ」という症状はほっておくと「麻痺」「感覚障害」「筋力低下」などの重大な問題になることがあります。
少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。